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【50代のマンション住み替え】不動産業者にとって重要な「両手仲介」「片手仲介」

夫55歳、私51歳で初めて住宅(都内の分譲マンション)を購入。

6年後にそのマンションを売却し、2021年12月に神奈川県内の中古マンションに住み替えました。

間もなく訪れるシニア生活のため、アラ還夫婦が行った住み替えのあれこれを記録しました。

今回の記事は、「両手仲介と片手仲介」です。

両手仲介と片手仲介

住み替えを始めるにあたって最初に読んだ本で、「両手仲介」と「片手仲介」という言葉を知りました。

両手仲介とは、不動産仲介業者が購入者と売却者の両方を仲介するもので、両方から仲介手数料が入ります。
つまり、2倍の仲介手数料です。


その本には、
「不動産仲介業者が売却の際、両手仲介にするために片手仲介になる顧客を紹介しないこともある。」
という内容で、いわゆる「囲い込み」をさせないための知識を得る本でした。

今回、わたし達は売却が「両手仲介」、購入が「片手仲介」となり、両方を経験しました。

売却担当Eさんが、両手仲介となる購入希望者が希望した値下げした価格の話を持ってきた際は、完全に相手方寄りの態度になっていました。今回の住み替えの中で、いちばんわたしが腹が立った場面でした。

ただ両手仲介だったからこそ、仲介手数料をギリギリまで値下げしてもらい、また相手との交渉がとてもスムーズでした。

引き渡し後も、売却した営業担当Eさんは、購入者の質問を私に直接電話してきます。今回の購入者にとって、両手仲介は良かったはずです。

また、私たちにとっても買い手が見つかりやすかったメリットはあったと思います。
ただ、売却が決まるまで3組の内見者はありましたが、果たしてその3組だけだったのか?いわゆる「囲い込み」がなかったかと言ってもそれはわかりません。

一方、購入したマンションに入居した際に、片手仲介の不便さを感じることになりました。

洗濯機の水栓の部品がなく、工事業者が、
「引っ越し業者が持って行くはずがない。」
というので、購入の営業担当Sさんに連絡。
Sさんは、相手方の仲介担当に連絡。
そして、相手方の仲介担当が北の国にお住まいの元所有者に連絡。

まさに、「伝言ゲーム」。
これでは時間がかかるし、伝え聞いたことを聞くだけなので合点がいかないことがあります。

今回の住み替えで、両方を経験しましたが、両手仲介であっても、片手仲介であっても、メリット、デメリットがあるので、それぞれの違いや注意点を知ることが大事です。

確定申告

最初のマンションを購入してから、6年間住宅ローン減税の適用を受けてきました。2015年当時は、新築物件は年末ローン残高1%で上限40万、10年間適用でした。

今回の売却は年内引き渡しになったので、住宅ローン減税は新しいマンションで適用になります。

ただ、今回の売却で譲渡益が出たため、「3,000万の特別控除」か、「住宅ローン減税」か、のどちらを適用するか計算しました。

住宅ローン減税は、中古物件は上限が20万。
また夫の収入が、65歳までのあと4年間なので、
「3,000万の特別控除を適用した方が良い。」
との結論になりました。

3,000万の特別控除は確定申告が必要なので、翌年2月、医療費や寄附の控除も併せて国税庁の確定申告コーナーで確定申告書を作成したところ、還付金が戻るどころか、課税になってしまいました。

不動産譲渡所得は分離課税」と聞いていたので、税務署に問い合わせました。

すると、分離課税ではあるものの、給与所得には合算され、年末調整で適用されていた扶養控除が外れてしまい、課税されたとのこと。また、翌年の住民税の計算にも反映されるという。

こんなことなら、せめて「ふるさと納税」をもう少し増やしておけば良かったと後悔。
税金は難しいですね!