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【鎌倉散歩】「鎌倉最古の古寺・杉本寺(杉本観音)」

鎌倉最古の寺「杉本寺」に行ってきました。(2022年4月)

白い奉納旗と茅葺屋根の本堂が印象的な杉本寺。

創建は奈良時代鎌倉幕府が開かれる400年以上前のまさしく古寺です。

JR鎌倉駅からバスで約10分のアクセスしやすいお寺です。

境内の入り口

本堂(観音堂)まで

山門を入ると、いきなり急な階段が続く参道。

その脇にはおびただしい数の奉納旗が林立していて、本堂(観音堂)まで続きます。

茅葺屋根の仁王門に到着。

正面からは木々に隠れて仁王門が見えないため、この写真は仁王門の背後から撮影しています。

仁王門には、運慶作と伝わる仁王像が睨みをきかせています。

仁王門の先には、「苔の階段」。立ち入り禁止です。

脇の石段を登り、茅葺屋根の観音堂(本堂)へ向かいます。

本堂(観音堂)に到着。

本堂(観音堂

堂内には、十一体の仏像が安置されていて、うち三体は秘仏です。

運慶作で源頼朝公寄進の「御前立十一面観音」など八体は、間近には行けませんが堂内にあがって拝むことができます。

境内には、地蔵堂南北朝時代の戦い後の五輪塔群も。

杉本寺とは?

鎌倉幕府が開かれる以前、奈良時代の734年(天平6年)に創建された鎌倉最古のお寺。

鎌倉では珍しい天台宗のお寺でもあります。

奈良の東大寺の大仏建立の指揮を執った行基が、東国の旅の途中で観音像を安置したのが始まりで、その後、聖武天皇の皇后・光明皇后が本堂等を建立。

その後も、源頼朝徳川家康が寄進を行っています。

ご本尊秘仏は三体の十一面観音で、一体は行基作と伝えられていて他の二体は国の重要文化財です。

本堂内には他に八体の仏像があり、正面の「御前立十一面観音」は運慶作で源頼朝が寄進したもの。

写真撮影禁止の薄暗い堂内で間近までは行けませんが、同じ平場でこの八体の仏像を拝むことができます。

また、杉本寺は「板東三十三観音霊場」、「鎌倉三十三観音霊場」の一番札所になっています。

公式HPはこちら 

バス通りからすぐに参道に入るのにも関わらず、静かな空気に包まれるお寺でした。

茅葺屋根の仁王門と本堂、苔の階段が印象的ですし、階段を昇りきった後に見える鎌倉の景色も素晴らしかったです。

アクセス

JR鎌倉駅東口の京急バス4番乗り場から乗車10分程度、「杉本観音」下車1分です。

いつものことですが、休日は鶴岡八幡宮付近が渋滞します。